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【完売】2023.5.10 「KANGEKI 間隙」vol.23 なんてこった異次元映画セレクション#0

本イベントは予約にて完売となりました。


2023.5.10 「KANGEKI 間隙」vol.23
なんてこった異次元映画セレクション#0

■上映作品:古澤健監督『STALKERS』(2023年/56分)
■開催日時:2023年5月10日(水)
18:30開場|19:00開映 (20:30終了予定)
トーク:古澤健(本作監督)× 村上賢司(映画監督)

■料金:1500円
■定員:30名


■予約
氏名、人数、参加日を記入し、kangekispace@gmail.comまでお知らせください。担当・小原(オハラ)より確認の返信をさせていただき、予約完了となります。※予約で満席になれば当日券の販売もございません。
電話でのお問い合わせ:03-3227-1445(ポレポレ坐)


『STALKERS』


武蔵村山に、NASAのジャンパーを着た男(古澤健)が現れる。男はなにかの調査をしているようだ。2台のカメラとiPhoneを使って、ひたすら歩き続ける自分の姿を撮影している。
果たして男が辿り着くのは狭山なのか? それとも……?

出演・脚本・撮影・録音・編集:古澤健
助監督:山城研二
サウンドデザイン:宇波拓
2023年/16:9/ステレオ/ 56分


「めっちゃおもしろくない?」
自分を確かめるように誰かの感想も聞いてまわりたくなるのは、人類はいまだかつてこんなけったいな映画を見たことがないからだ。
誰かに感想を聞く前に、もう一度自分で見た。
やっぱりおもしろい。
なんだか嬉しくなった。
『STARKERS』のような映画を上映したくて、KANGEKI 間隙を続けているから。
自主映画バンザイ!(ポレポレ東中野スタッフ:小原治)


『STALKERS』について   古澤健(監督)

きっかけは、中尾広道監督の『おばけ』という映画です。
監督自身が出演をし、撮影も兼ねている、「ひとりで作った映画」でした。
こんな映画を自分も撮ってみたい!と思わせるという点で、僕にとってたとえば『鉄男』のような影響力をもっている映画で、実際今回は駆り立てられて映画を撮ってしまいました。
『おばけ』に『GERRY ジェリー』(ガス・ヴァン・サント)と『ストーカー』(アンドレイ・タルコフスキー)を混ぜ合わせて撮ったのが、『STALKERS』です。
こうして好きな映画の影響を臆面もなく書けることに、いまは素直に喜び楽しんでいます。
さて。
先日初めて中尾監督にお会いすることができたのですが、そのときにこんな話をしました。
古「カメラを残して遠くに立つのって怖くないですか?」
中「怖いですよ。実際、あとから素材をチェックしたら、老夫婦らしきふたりのやりとりが入ってたことがあって、『きっと調査かなにかよ。触っちゃダメよ」みたいな感じで、怖かったですよ」
古「そういう意味では、スタッフがたくさんある現場というのは、そういう心配からは守られてますよね」
でも。
その後、『STALKESR』の最後の仕上げをしながら、考えてみました。
ひとりきりの撮影でも、やっぱり自分は映画=カメラに守られていたな、と。
カメラの前に立つ、というのは緊張を強いられる体験である一方で、たまたま居合わせてしまった通行人に対しては「映画撮ってるんです~」という言い訳を、カメラがあるという状況自体が語ってくれる。
そういう意味でカメラは安心感を与えてくれる。
その安心感のおかげで、普段ではできないようなおかしな振る舞いを堂々とすることができる。
「だってカメラが回っちゃってるんですから~」
この文章を読んだら、中尾監督は呆れるかしら。
でも、映画を見たら笑ってくれるんじゃないだろうか?
カメラの前で、自然さとは程遠いおかしな振る舞いをするフルサワが、『STALKERS』の見どころです。
あれ?
10年前の『making of LOVE』と同じじゃないか。
なかなか進歩は難しいものです。