メニュー 閉じる

2023.3.16 ムックリ家の三姉妹

ムックリ家の三姉妹
Three Sisters of the Mukkuri

人は何故ムックリを奏でるのか。
1本の竹の楽器をめぐって
三人の運命が今、重なり合う…。


■2023年3月16日(木)18:30開場 19:00開演
■出演:ルーシー ライトLucy Wright(口琴奏者・歌手)
駒﨑 万集 Mashu Komazaki(ドゥタール奏者)
UtaE(ムックリ奏者)
■進行:直川礼緒(日本口琴協会代表)

■前売・予約 3,500円 当日 4,000円 +1ドリンク(500円)
禁煙・定員60名
■申込・問合:biyooon@koukin.jp
080-3208-7007(直川)
お名前・お電話番号・人数をお知らせ下さい。

主催:日本口琴協会 http://www.koukin.jp/
出店:ハポネタイ/口琴ショップ びやぼん屋


UtaE ● ムックリ奏者 www.facebook.com/haponetay/
ハポネタイ代表。2009年に母とともに北海道清水町にハポネタイ(母なる森)を構え、現代を生きるアイヌの個人史採録とアイヌアートの展示やライブに取り組む。アイヌの口琴ムックリ奏者・パフォーマーとして国内外でアイヌ文化の伝承と交流に努め、2014年、ドイツで開催された国際口琴大会に参加。アニメ「ゴールデンカムイ」ではムックリのパートを担当している。近年は教育機関を中心にアイヌ文化を伝える講演やワークショップをリアル会場・オンラインにて開催。2021年5月よりエフエムおびひろ(JAGA)『anu anu~母なる森 ハポネタイ~』にラジオパーソナリティとして出演中。

■私のルーツがアイヌであることから、口琴楽器「ムックリ」と出会いました。初めの頃は音を鳴らすことが精一杯でしたが、ムックリを鳴らすと喜んでもらえることが嬉しく、たくさんの「笑顔」に会いたくて常に持ち歩き奏でていました。それから数年後の2014年には、ドイツで開催された国際口琴大会に参加をしました。大会では、サハの子ども達が誇らしげに演奏している姿が印象的でした。また、サーミの演奏者と急きょセッションを行うことになり、言葉の壁があっても音楽が最大のコミュニケーションだと感じる時間を過ごしました。さらに、ハンガリーの「Airtists」というバンドが口琴で会場沸かせ、お客さんが踊り狂う姿には圧倒させられました。世界の口琴演奏者の方々からは、ポジティブな大きな影響を与えて頂きました。また、300年ほど前の福島県いわき市の飯野八幡宮では、鉄の口琴が売られていたと知りました。私の父はいわき市出身であり、私も幼い頃はいわき市で育ちました。縁深いいわき市が口琴に関係していることに驚きました。アイヌとして生まれムックリと出会い、縁深いいわき市の口琴の歴史を知り、私とムックリは出会うべくして出会ったと強く感じております。


駒﨑 万集 Mashu Komazaki ● ドゥタール奏者 mashumushuk.com
2015年10月 青年海外協力隊に志願し、音楽教師としてウズベキスタンのブハラ市にある小中一貫校に派遣される。その約一年後、ウズベキスタンの民族楽器ドゥタールの音色に魅了され現地で習い始め、2017年10月日本に帰国後、本格的に演奏活動を開始。ウズベキスタン、タジキスタンの美しい伝統音楽をドゥタールのソロ、弾き語りで演奏するスタイルを確立。ウズベキスタン、タジキスタンの大使館イベント、ライブ、各種コンサート、ラジオ等で精力的に演奏をしている。 2018年9月、ウズベキスタンで開催された第一回国際伝統音楽フォーラム(International Maqom Art Forum)にて、ウズベキスタンの伝統音楽を演奏したことにより、ソリストとして三位を受賞。
■口琴に興味を持ったのは、5年くらい前、東中野で直川礼緒さんの演奏を聞いたからです。ああ、その前にウズベキスタンで初めて見てるかもしれません。そして帰国後レオさんを見て、あれか?あれなのか!?ってなったんでした。すぐ金属の口琴を手に入れたんですけど、口の周りがかゆくなっちゃったんです。それでムックリをやってみたら、口に馴染んで、わりかしすぐ音も出て大好きに!


ルーシー ライト Lucy Wright ● 口琴奏者・歌手 www.lucywright.art
イギリス在住。著名な口琴アンサンブル「ライト ファミリー」の一員(伯父ジョン ライトは、パリの人類博物館の口琴コレクションカタログの編者の一人。同じく伯父マイケル ライトは、国際口琴協会理事)。BBCフォーク アウォードにノミネートされたバンド「Pilgrims’ Way(巡礼者の道)」のリードヴォーカルを6年に渡って務める。2018年、英国笹川財団の助成で初来日。現在は、研究者として、またアーティストとして活躍の場を広げる。今回は、大和日英基金助成を得て、念願の二度目の来日。

■私はイギリスの口琴奏者の家系に生まれ、アングロ・アイリッシュの伝統音楽を専門としています。家族の中で唯一の女性口琴奏者であり、ヨーロッパ全体でも数少ない女性奏者の一人である私にとって、世界中の他の女性の口琴奏者に会うことは重要なことです。ムックリとの出会いは、2006年にアムステルダムで開催された第6回国際口琴大会でのことでした。 切り出された弁を、紐を引っ張って音を出す、そのテクニックに魅了されました。これは、私が演奏する「取り付け弁」タイプの口琴を「弾く」スタイルとは全く異なります。そのとき、ひとりのアイヌの音楽家が、ムックリをプレゼントしてくれました。その難しさといったら!今回の日本滞在で、スキルアップを目指します!2018年に来日したとき、高円寺の「円盤」で日本口琴協会定例会にゲストして出演し、短いコンサートを行いました。そこで私は多くの日本の口琴奏者や愛好家に出会い、日本に戻ってより多くを学ぶことを決意しました。今回は、残念ながら北海道を訪問することはできませんが、東京でムックリやアイヌの文化について学べることに興奮しています。