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2010.2.26 徹の部屋Vol.6 齋田美子(五禽戯)×喜多直毅(vn)×齋藤徹(b)

徹の部屋Vol.6
齋田美子(五禽戯)×喜多直毅(バイオリン)×齋藤徹(コントラバス)

【五禽戯とは】
中国伝統気功のひとつ。 「熊」「鹿」「猿」「虎」「鶴」の五種類。
パントマイム的に外の動きをまねるのではなく、内なるエネルギーをまねる。
私達は、今はヒトとして存在しているが、母の胎内ではすべての生物の進化を
体験している。その記憶を呼びさまし、いろいろな生き物の感覚を体験できる、
力強く楽しい気功。
■日時:2010/2/26 Fri open18:30~/start19:30〜
■チケット:予約2,500円 /当日3,000円+ワンオーダー
■予約:Tel 03-3227-1405 (ポレポレタイムス社)
Email event@polepoletimes.jp
支援 : EU・ジャパンフェスト日本委員会
はるか30年以上前、学生の頃に衝撃を受けた本に「胎児の世界」
(三木成夫・中公新書)があります。
人は受胎してから生まれてくるまでに生物の歴史を全部体験してくる、
という話は鮮烈でした。その頃流行っていた松鶴家ちとせさんのギャグ
「俺が昔、夕焼けだった頃、弟は小焼けで、父さん胸焼け、母さん霜焼け」
ではありませんが、自分が昔、魚だった頃とか、鳥だった頃、とかを想像するだけで、
閉塞感満タンだったその頃、ずいぶん救われました。
この本とこの音が、私が今まで音楽や音に関わってきた原点の一つであることは
疑う余地はありません。
昨年、縁あって五禽戯の齋田美子さんに会うことができました。
五禽戯はまさに「昔、わたしが熊だった頃、とか、昔私が鶴だった頃」
という気功だったのです。気功は本来見せるためのものではありませんが、
齋田さんはかつてダンサーだったので「五禽戯に音をかぶせてみよう」
という発想を得、今回に至りました。
バイオリンの喜多直毅さんとも昨年お会いしました。
音を強烈に必要としているその心と身体、「全てか無か」を問いかける
激しさに惹かれました。
前例のないことなので、どういうものになるのか、大変楽しみです。
是非、現場にお立ち会いください。   (齋藤徹)

齋田美子(さいだよしこ)…五禽戯
1972年より、「美学校」「天使館」で、笠井叡に即興舞踏を学ぶ。
1996年まで、断続的に、形を変えながら、舞踏公演を行う。
一方、1977年より、楊名時の「太極拳」「八段錦」を学ぶ。
1992年より、焦国瑞の「内功八段錦」「五禽戯」を学ぶ。
1997年より、幅広く、中国伝統気功を学ぶ。
2006年より、「五禽戯」を基にしたパフォーマンスを始める。

喜多直毅(きたなおき) …バイオリン

1972年岩手県盛岡市出身。
20代前半までクラシック音楽を学んだ後、英国にて作編曲、
アルゼンチンにてタンゴ奏法を学ぶ。
近年は自作曲や即興音楽を中心としたリーダーセッションの他、
翠川敬基、鬼怒無月、常味裕司各氏のグループにメンバーとして参加。
また京谷弘司氏、小松亮太氏等、タンゴ演奏家のコンサートや
レコーディングにも多数参加している。
http://web.me.com/nkita
齋藤徹(さいとうてつ)…コントラバス
ダンス、舞踏、演劇、美術、映像、詩、書、邦楽、雅楽、能楽、
西洋クラシック音楽、現代音楽、アストルピアソラなどタンゴ、
ジャズ、即興音楽、韓国やアジアのシャーマニズムと深く関わってきている。
アジアとヨーロッパを繋ぐ「ユーラシアン・エコーズ」は日本・韓国・
シンガポールで実施、福岡アジア美術館の開館記念での「オンバク・ヒタム」
などプロデュースも行っている。2007年個人レーベル「トラヴェシア」を創設。
http://web.mac.com/travessia115