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2013.5.14~26.三宅岳写真展「みちしるべ 岩田澗泉さんの道標」

三宅岳写真展「みちしるべ 岩田澗泉さんの道標」
■会期:2013年5月14日(火)〜26(日)月曜定休・入場無料
■営業時間:火曜〜土曜11:30〜21:00 日曜:11:30〜18:00
*会期中18日、17時より岩田さんのトークショーを予定。定員は70名先着。
  いったん16時に会場を閉めてから、17時に再入場となります。
■お問い合わせ:三宅岳 神奈川県相模原市緑区牧野3773-3
Tel:080-1114-4829
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丹沢山塊の最果て、富士山や箱根とも境を接するのが、不老山から三国山、篭坂峠から立山・畑尾山にいたる、静岡県小山町の山域です。
この山々に大いなる魅力を添えているのが、みちしるべ=道標です。大正15年生まれという岩田澗泉(いわたたにいずみ)爺が、平成6年より個人で立てはじめた「みちしるべ」。それは、登山者に来し方行く末を知らせ、安全に導くという正しい道しるべでありながら、その一方で、圧倒的にユニークなパブリックアートでもあります。現在では岩田爺のみちしるべを見たさに、この山々に足を運ぶ登山者さえ少なくはないほどの、見事なアート。圧倒的な存在感、唯一無二のユーモア、そして沸々たる情熱のアイロニー。
米寿まですぐそこという古老の地元の山に対する熱い熱い思いが、ごっそり詰まった道標です。ところで、「澗と泉のアミューズメントトラベル社」という皮肉いっぱいの名を称し、地元の山々へ人を無料で案内するなどの活動もされ、多くの登山者に愛され敬われる爺ですが、一方で、あまりに山を愛し、正義を旨とするその人となりには風当たりも強く、それは地元自治体との対立、さらには刑事事件民事事件にまで発展しています。牢屋にまでぶち込まれるという悲しく恐ろしい現実が突きつけられています。
今回の写真展は、そんな爺のみちしるべを、多くの人に知ってもらい存分に楽しんでもらおうと思い企画しました。撮影した道標にも、すでに誰かにより撤去されたもの、経年変化で色あせたものもかなりあります。写真となって再現される、岩田澗泉の世界。全体からディテールまで、少しでも味わっていただければ、と思います。そして、少しでも岩田爺の支えになっていただければ、これに増す喜びはありません。岩田爺の応援団が増えれば、さらなる作品にもつながると考えております。なお、会期中には岩田爺のトーショーも考えております。爺の温厚で情熱的で、そして摩訶不思議なる人柄にふれていただければ!ぜひ足をお運び下さい。(三宅岳)
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