「KANGEKI 間隙」vol.7
ヒスロム最新作「シティⅡ」上映会開催!
新しい上映のかたち「KANGEKI 間隙」再開です。記念すべき再開第一弾は僕も大好きなアーティスト、ヒスロムとの共同企画が実現。上映作品「シティⅡ」はこれから撮られ、編集されます。つまり誰も観ていません。僕は映画のもとになる戯曲を目で読みましたが、これが一本の映像作品になった途端にどんな形で現われてくるのかイメージができませんでした。でも、その戯曲を試しに声に出して読んでみると、ひらがなでかかれた英語が身に覚えのある音として体の記憶と擦れ合いました。
言葉で戯曲を編み、戯曲を体で公演し、その公演をカメラで撮影したものをきってつないで一本の映像作品にする。この生成過程においても変換される度に息を吹き返す何かがあるように、最後に観客の私たちがスクリーンに現れる「シティⅡ」と戯れることで、また別の何かへと作品が生まれ変わるのかもしれません。(ポレポレ東中野 小原治)
撮影:前谷開
■解説
中央線沿線で様々なアートイベントを展開しているTERATOTERA(テラトテラ)にヒスロムが出演。TERATOTERAは、街中でのアート展をはじめ、音楽ライブやパフォーマンスなどを盛り込んだ大規模展覧会を2011年度から毎年度開催してきたが、今年は新型コロナウイルス感染症問題により、観客を動員しての上演が現実的に困難となり、全てのプログラムをオンラインで開催する運びとなった。ヒスロムは劇作家・カゲヤマ気象台の三部作戯曲「シティⅠ・Ⅱ・Ⅲ」の「Ⅱ」を演出、出演。この舞台をシーンを割りながら撮影している様子が、10/16・17・18の3日間に渡りTERATOTERAでオンライン配信される。そこで撮影した素材を1本の映像作品にした「シティⅡ」をヒスロム最新作として「KANGEKI 間隙」で上映!
○TERATOTERA 公式HP https://www.teratotera.com/program
○シティⅡ戯曲日本語
○シティⅡ戯曲英語
「KANGEKI 間隙」vol.7
■上映作品:「シティⅡ」(60~70分予定)
■開催日時:2020年10月30日(金)
①16:30開場|17:00開映 ゲストトーク:ヒスロム、カゲヤマ気象台(18:45終了予定)
②19:30開場|20:00開映 ゲストトーク:ヒスロム、カゲヤマ気象台(21:45終了予定)
■料金:1500円
■定員:各回30名
■予約
氏名、人数、参加日、①or②を記入し、kangekispace@gmail.comまでお知らせください。後日、担当・小原(オハラ)より確認の返信をさせていただき、予約完了となります。
※当日券はポレポレ東中野の窓口にて、朝の開館時間(9:40)より販売となります。
※予約で満席になれば当日券の販売もございません。
電話でのお問い合わせ:03-3227-1445(ポレポレ坐)
【お客様へのガイドライン】
当イベントでは、新型コロナウィルス感染防止と共に、お客様に少しでも安心してご鑑賞していただけるための環境づくりに努めてまいります。
そのため、下記ガイドラインへのご理解・ご協力の程、よろしくお願いします。
・ご来場時には必ずマスクを着用して下さい。※マスクを着用していないお客様には受付にてマスクをご購入していただきます。
・入場口にアルコール消毒液を設置しておりますので、ご利用ください。
・咳や発熱、その他体調に不安のある方はご来場をお控え下さい。
・従業員や登壇者もマスクの着用を義務付けております。
・場内でのお食事はお控え下さい。お飲み物はご利用していただけますが、容器の問い扱い等、周囲のお客様には充分ご配慮下さい。(ドリンクはカフェでも注文できます)
■プロフィール
ヒスロム
加藤至、星野文紀、吉田祐からなるアーティストグループ。2009年より活動をはじめる。造成地の探険で得た人やモノとの遭遇体験や違和感を表現の根幹に置き、身体を用いて土地を体験的に知るための遊び「フィールドプレイ*」を各地で実践し映像や写真、パフォーマンス作品としてあらわす。またその記憶を彫刻作品や舞台、映画へと展開させている。2015年から任秀夫氏と共に「任・ヒスロム鳩舎」として日本鳩レース協会に入会。レース鳩に関するワークショップや展示などもおこなっている。近年の展覧会に「六本木クロッシング2019展:つないでみる」(森美術館、2019)、「hyslom itte kaette.Back and Forth」(Ujazdowski Castle Centre for Contemporary Art、2019)、「ヒスロム 仮設するヒト」(せんだいメディアテーク、2018)。パフォーマンス作品として、「KAC Performing Arts Program2018 / Contemporary Dance『シティⅡ』」(京都芸術センター、2019)「梅田哲也/hyslom 船」(大阪の水路や河川・港湾、2017,2018)。平成30年度京都市芸術文化特別奨励者認定。*劇団 維新派 故松本雄吉がそう呼んだことによる。
Formed in 2009, hyslom consists of Itaru Kato, Fuminori Hoshino, and Yuu Yoshida. The periodic exploration of developed land and encounters with people and objects there, as well as a sense of incongruity resulting from these experiences, serve as a basis for their artistic expression. hyslom turns “field-play”, their method for physically and playfully experiencing a given environment, into video, photography, and performative artwork. The group further develops the memories of “field-play” into a wide array of other media, including sculpture, theatre, and film. In collaboration with Hideo Nin, a well-known figure in the world of racing pigeons, hyslom became a member of the Japan Racing Pigeon Association under the name Nin-hyslom Hatosha (Nin-hyslom Pigeon Home), in 2015. hyslom also organizes workshops and exhibitions related to racing pigeons, thus gradually merging the roles of care takers and artists. In 2018, hyslom was awarded the Kyoto City Special Bounty for Art and Culture.
Photo : Dawid Misiorny
カゲヤマ気象台
1988年静岡県浜松市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。東京と浜松の二都市を拠点として活動する。 2008年に演劇プロジェクト「sons wo:」を設立。劇作・演出・音響デザインを手がける。2018年より「円盤に乗る派」に改名。2013年、『野良猫の首輪』でフェスティバル/トーキョー13公募プログラムに参加。2015年度よりセゾン文化財団ジュニア・フェロー。2017年に『シティⅢ』で第17回AAF戯曲賞大賞受賞。
Formed in 2008 as sons wo: and renamed in 2018, this theater project regularly stages works by Kishodai Kageyama, who divides his time between the two cities of Tokyo and Hamamatsu. In 2013 he took part in the Festival / Tokyo13 Emerging Artists Program. Recent works include “The Good Morning Club” (2020), “For A Clean, Well-Lighted Place (2019) and “City III” (2017). He received the 17th Aichi Arts Foundation Drama Award in 2017.