メニュー 閉じる

2020.1.11 【完売】KANGEKI 間隙 vol.3 ヒスロム & 青柳拓

本イベントは予約にて全席完売となりました。 当日券の販売はございません。ご了承下さい。

__

「KANGEKI 間隙」という上映の形を構想していた時から、ここでヒスロムの作品を上映したいなと熱望していました。彼らと親交のある映画監督の青柳拓さんに相談したところ、僕が「KANGEKI 間隙」でやりたいことをヒスロムのおもしろさで翻訳してくれたようなテキストとイベント案が届き、心が躍りました。そんな経緯もあり、vol.3のプレゼンターは青柳拓さんにお願いしました。青柳さんがヒスロムと出会ったことで『井戸を掘る(仮)』なる作品を撮ってしまったように、今回の上映も観客席にいる誰かの遊び心に火がつくような機会になれば最高です。(ポレポレ東中野 小原治)

__

主宰の小原さんから、今回の上映会のタイトル「間隙」とそのコンセプトをお聞きして、ヒスロムの遊び「フィールドプレイ」を映す映像作品はこの上映会にぴったりだと思いました。
昨年の冬、ヒスロムが仙台で個展の搬入作業をしている時です。土囊袋をたくさん積み上げた「土嚢タワー」の展示をする際、積載荷重についての問題があった時に、ヒスロムの吉田さんは「境界線(社会における制限)上の、ギリギリのところで如何に遊ぶか。」ということを言っていました。
「間隙」というタイトルを聞いた時に、その言葉を思い出しました。
今回の上映会では、物事と物事の境界線≒「間隙」の中で、ヒスロムの映像作品を見ていただいて、何かを感じて受け取ってもらえたら嬉しいです。
そして!同時上映には私の撮った『井戸を掘る(仮)』という短編も上映させていただきます!これは、ヒスロムに出会わなければぜったいに生まれていない作品です。こちらもどうぞよろしくお願いします!!!(青柳拓)

__

「KANGEKI 間隙」vol.3
■上映作品:『Documentation of Hysteresis』『美整物』『井戸を掘る(仮)』
■開催日時:2020年1月11日(土)18:40開場|19:00開映(21:00終了予定)
■ゲスト:ヒスロム、青柳拓

※本イベントは予約にて全席完売となりました。 当日券の販売はございません。ご了承下さい。

 

『Documentation of Hysteresis』ヒスロム|15分
山から住宅地へと変わりつつある場所を定期的 に訪れ、探検しながら身体で空間を把握するようにおこなわれる、さまざまなパフォーミングアクション。ヒスロムの活動の原点であり、DOH の経験から、いくつかのプロジェクトが発生している。

『美整物』ヒスロム|35分
京都で出会った理容師から聞いた「美整」の理念( パーマや染髪はしない、必要がなければ髪を切らない、その人本来の姿にむけて整える)をもとに、友人宅の古いはなれの解体と施工といった一連の作業に関わり、その過程を映像に記録している。

『井戸を掘る(仮)』青柳拓|20分
「拓、ウチに井戸を掘ってくりょう。」と叔父に頼まれた青柳は井戸を作るために穴を掘る。いつもウチに遊びにくる友人、斎藤との非日常のような日常。穴を掘り続けた先に二人が見たものとは。

 

■ プロフィール

hyslom|ヒスロム
加藤 至、星野文紀、吉田 祐からなるアーティストグループ。2009年より活動をはじめる。造成地の探険で得た人やモノとの遭遇体験や違和感を表現の根幹に置き、身体を用いて土地を体験的に知るための遊び「フィールドプレイ*」を各地で実践し映像や写真、パフォーマンス作品としてあらわす。またその記憶を彫刻作品や舞台、映画へと展開させている。2015年から任秀夫氏と共に「任・ヒスロム鳩舎」として日本鳩レース協会に入会。レース鳩に関するワークショップや展示などもおこなっている。近年の展覧会に「ヒスロム仮設するヒト」(せんだいメディアテーク、2018)、「東アジア文化都市2017京都-アジア回廊-現代美術展】」(二条城、京都芸術センター、2017)など。現在ポーランド・ワルシャワのウジャドゥスキー城現代美術センターにて個展を開催中。平成30年度京都市芸術文化特別奨励者認定。*劇団 維新派 故松本雄吉がそう呼んだことによる。

青柳 拓
山梨県市川三郷町生まれ。映像作家。ドキュメンタリーを中心に映画を制作。主な作品として、ドキュメンタリー映画『ひいくんのあるく町』などがある。アーティストグループヒスロムの展覧会「仮説するヒト」(仙台)、「Itte kaette. Tam i z powrotem」(ワルシャワ)の設営に参加し、メイキングを撮影している。