メニュー 閉じる

2017.3.3 映画『新地町の漁師たち』劇場公開記念コンサート

映画『新地町の漁師たち』劇場公開記念コンサート
ポレポレ東中野で3月11日からロードショーされる山田徹監督のドキュメンタリー映画『新地町の漁師たち』。
3月3日にプレイベントとして、詩人・和合亮一さんと、映画の音楽を担当した3日満月による、朗読と音楽のセッションを開催します!

“あの日、福島の海は終わったと言われた・・・
被災者の立場を超えた「私たちの復興」を問いかける、漁師たちの3年半の記録。”

■日時:2017年3月3日(金)19:00open/19:30start
■料金:2000円+1ドリンクオーダー
■出演:和合亮一、3日満月、山田徹監督
■ゲスト:古川麦

■予約:下記アドレスに必要事項を明記の上、メールをお送りください。
ignition.gallery@gmail.com
件名「和合亮一×3日満月『新地町の漁師たち』」
1.お名前(ふりがな)  2.当日のご連絡先  3.ご予約人数
*ご予約申し込みメール受信後、数日以内に受付確認のメールをお送り致します。
*メール受信設定などでドメイン指定をされている方は、ご確認をお願い致します。
*当日無断キャンセルの方にはキャンセル料を頂戴しております。定員に達し次第、受付終了いたします。
●イベントページ http://ignitiongallery.tumblr.com/
●映画『新地町の漁師たち』公式サイト http://songriver-p.com/shinchi-ryoshi/

『新地町の漁師たち』の山田監督は、東日本大震災時、東京の映画製作会社で働く27歳でした。この出来事を自分の言葉で語れるようにならないといけないと思いながらも、自分と災害の地との関係性が見出せず、現地に行く決心がなかなかつきませんでした。
そんなとき、山田監督は被災地の詩の礫を投げかける詩人・和合亮一さんの存在を知ります。和合さんの詩によって被災地の出来事が自分事に思えるようになった山田監督は、詩の中で描かれた新地町へと向かいました。
『新地町の漁師たち』は、山田監督が記録者としての当事者性をもって漁師たちと関わることができるようになった3年半の記録でもあります。
震災から6年が経とうする今、私たちの足元はどこに根ざしているでしょうか。
震災時の山田監督のように、自分と被災地との関係性がいまだ見出せない方も多いかもしれません。
その関係性を、距離を、あらためて見つめ直すひとつのきっかけに『新地町の漁師たち』はなると思います。
そして、今回のプレイベントでは、山田監督と新地町を繋げた詩人・和合亮一さんの詩の朗読と、映画の音楽を担当した3日満月の音楽によるセッションを行います。
被災地を生きる人々の物語を詩によって私たちに伝えてくれる和合亮一さん。
現実の記録としての映像に音楽をつけることで現地と私たちを繋ぐ架け橋となる3日満月。
3月3日、ひとつの空間で、朗読と音楽による震えを体験することで、私たちの足元は繋がっていることを実感することができたら。
“一本の中に時の全てが詰まっている。映画の光と闇の中で、無数のさざなみの音に耳を傾けてほしい。
震災があったから願うのではないのだ。
私たちはみな、いつも波と共に生きているのだ。”
(和合亮一)
セッション終了後には交流会も予定しています。ぜひ足をお運びください。

__
プロフィール:
和合亮一
1968年福島市生まれ。詩人。国語教師。福島県教育復興大使。
1998年、第一詩集『after』で第4回中原中也賞受賞。その後、第47回晩翠賞受賞、NHK放送文化賞、民友県民大賞など。
震災直後の福島から、Twitterにて「詩の礫」と題した連作を発表。海外でも多言語に翻訳され、オランダの世界的コンサートホール、コンセルトヘボウにて行われた東日本大震災追悼コンサート(主催:ロイヤル・コンセルトヘボウ・オーケストラ/ジャパンフェスティバル財団)に招致、世界三大オーケストラであるロイヤル・コンセルトヘボウ・オーケストラと共演、詩の礫を朗読し、被災地が抱える思いを発信する(2011年5月)。
書評・コラム・エッセーなどの全国紙での寄稿や連載、校歌や記念賛歌の作詞も手がける。
全国で講演・朗読・ワークショップ等多数。
詩集「廃炉詩篇」(思潮社)、エッセー集「心に湯気をたてて」(日本経済新聞社)、『木にたずねよ』(明石書店)など。

3日満月
権頭真由(アコーディオン/ピアノ/歌)、佐藤公哉(ヴァイオリン/歌)によるデュオ。2011年9月にチェコ共和国プラハで結成。不思議な縁で覚えた伝統音楽や、ある場所、ある作品、ある人、ある夢のためのオリジナル曲を演奏する。 2011年より子どもたちと創る音楽サーカス「音のてらこや」を主宰。4つの身体、4つの楽器による音楽の箱舟「表現(Hyogen)」のメンバーとして越後妻有アートトリエンナーレ、瀬戸内国際芸術祭などに参加。CIANアートアワード2013受賞。 音楽を担当したドキュメンタリー映画『新地町の漁師たち』(2016年/山田徹監督)が第3回グリーンイメージ国際環境映像祭グランプリを受賞。チェコ共和国での美術家、パペット作家等との共演や、イスラエルでのインバル・ピント&アブシャロム・ポラックダンスカンパニー作品への参加など、国内外の様々なアートシーンで活動している。

山田徹
1983年、東京新宿生まれ。自由学園卒。
映画美学校ドキュメンタリー科を経て、2009年からドキュメンタリー映画の製作会社である自由工房に勤務。記録映画作家である羽田澄子監督に師事する。演出助手の作品として『遙かなるふるさと 旅順・大連』(2011)、『そしてAKIKOは・・・あるダンサーの肖像』(2012)がある。
そのほか個人活動として、国内アートプロジェクトの記録映像に関わりつつ、2011年3月11日の東日本大震災から4年半をかけて映画『新地町の漁師たち』(2016)を完成させる。映画初監督となる本作でグリーンイメージ国際環境映像祭(2016)グランプリを受賞。

古川麦(ゲストミュージシャン)
カルフォルニア生まれ。音楽家。
3日満月が所属する表現(Hyogen)のメンバーの1人。幼少期より様々な土地を巡り、多様な文化に触れる。その経験から、ジャズ・クラシック・ポップス・南米音楽や民族音楽などの要素を渡り歩く独特なスタイルの音楽を紡ぎ出し、老若男女国籍問わず絶賛を浴びる。ソロ以外にもDoppelzimmer、cero、あだち麗三郎クワルテッットなど、多数のグループに参加。
shinchimachi.jpg