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2016.11.3 横浜ボートシアター「極楽金魚・どんぐりと山猫」

横浜ボートシアター「極楽金魚・どんぐりと山猫」

光と影、そして力強い語りと音が織りなす
創作影絵人形の世界
村娘おさきの数奇な運命と
いのちの不思議がゆらぐ
死と再生の物語

〈極楽金魚〉
『極楽金魚』は、四国高松に伝わる「奉公さん人形」の由来話を元に創作した作品。「奉公さん人形」とは病気の子に添い寝させると病を引き受けてくれ、明朝海に流すという身代わり人形のこと。50年以上前に遠藤啄郎がラジオドラマとして執筆・放送、その後、演劇、人形劇、日舞、説経節として上演、また児童文学として出版された名作です。とくに舞台作品は、ヨーロッパでも3ヶ月半にわたりを巡演されたほど好評を博しました。
<遠藤作品の原点>ともいえるこの作品は、創作ながら、本当の民話と思える力強さで、貧しい娘おさきと娘を買い受けた長者、病いに臥す長男回復のため娘の生け贄を進言する山の巫女等が登場します。終盤、朝焼けの海の上で、おさきは船もろともに焼かれ、その炎の中おさきは憧れの金魚「頂天眼」となり、首なし馬とともに金の雨、氷の鱗を降らせながら天へと昇る。女優・吉岡紗矢がたった一人で影絵人形を遣い、語り、松本利洋のライブ演奏とともに壮絶な最期を演じきる舞台は、私たち日本人の哀しみの原質にふれるような感動を呼び起こします。
作・演出:遠藤啄郎
人形制作:竹内英梨奈
音楽:松本利洋
語り・人形操作:吉岡紗矢
〈どんぐりと山猫〉
宮澤賢治の代表作『どんぐりと山猫』を柿澤あゆみが一人語り(演奏:松本利洋)。山猫の誘いで奇妙な世界へ踏み込んだ少年の成長物語としてより、「誰が一番えらいか!?」という風刺や人間存在の本質を問いかける普遍性を持って生き生きと描きます。ふたつの作品から、日本語の語りのもつ豊かさ、影絵の夢幻的な美術や音楽と一体となった物語の醍醐味を存分にお楽しみください。
作:宮澤賢治
演出:遠藤啄郎
音楽:松本利洋
語り:柿澤あゆみ
〈スタッフ〉
舞台進行:奥本 聡
制作:斎藤 朋(マルメロ)+横浜ボートシアター
■日時:2016年11月3日(木祝)18:00 open / 18:30 start
■料金:[一般]3,000円/当日:3,500円[学生]2,000円/当日:2,500円(いずれもワンドリンク付)
■お問合せ:[TEL] 080-6737-5208
     [MAIL] yokohama.boat.theatre@gmail.com
     [FAX] 03-3761-6358
     http://www.yokohama-boattheatre.org/contact/kingyo-donguri-reserve
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