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2014.10.23.徹の部屋Vol.33「20年目のストーンアウト!withセバスチャン・グラムス」

徹の部屋Vol.33「20年目のストーンアウト!withセバスチャン・グラムス」
20年近く途切れていた韓国との関係が2年前、急に再開しました。ダンサーの南貞鎬さんとジャン・サスポータスさんがパリ時代に同じ先生に習っていたとのことで、南さんが「いずるば」のジャンさん気の道ワークショップに現れたのがきっかけでした。南さんとソウル・アヴィニオン・ルーマニアと共演(2カ所はジャンさんも一緒)。この7月にはソウルで姜垠一(ヘーグム)のコンサートに呼ばれました。しかし一番大きなものは昨年8月の「ユーラシアンエコーズ第2章」コンサートでした。(DVD化されています。)そこで演奏したのが「STONE OUT」。20年前にKOTO VORTEXに委嘱され韓国伝統音楽の要素を使ったものです。ユーラシアンと名づけたのは、日韓・韓日関係で閉じないようにと言う願いでした。モロッコ生まれ・ユダヤ系フランス人ジャン・サスポータスの参加もその意味で有意義でした。そして今回、越境を続ける「不可能」無きがごときドイツのベーシストセバスチャン・グラムス氏の来日公演に際し、この一連の流れも組み込みたいという願いから徹の部屋での開催に漕ぎ着けました。17絃の丸田美紀さんは委嘱者の一人。美紀さんに25弦箏の荒井実帆さんを紹介していただきました。オペリータ「うたをさがして」で奇跡の代役を果たしたくれた松本泰子さんが参加、尺八の黒田静鏡さんは「ノーベンバーステップス」を聴いて人生が変わってしまった若者です。海童道と金石出さんに最大の尊敬をもっているということで今回の企画にはまさにうってつけ。韓国でのコンチェルトの話も決まっているそうです。彼らの生み出す今日版「STONE OUT」に私は大きな大きな大きな興味と関心があります。 ——-齋藤徹
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■日時:2014年10月23日(木)19:00 open / 19:30 start
■出演:セバスチャン・グラムス(コントラバス)齋藤徹(コントラバス)
    丸田美紀(箏・17絃)荒井美帆(箏・25絃)黒田静鏡(尺八)松本泰子(歌)
■料金:予約3,500円/当日4,000円(ワンドリンク付)
■予約:03-3227-1405(ポレポレタイムス社)Email : event@polepoletimes.jp
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セバスチャン・グラムス(コントラバス)
1966年生まれ。2013年の独エコー賞を受賞。独ナンバーワンのベーシスト・作曲家。88年以来、インプロビゼーション・ジャズ・現代音楽の世界で活躍。50名のコントラバスアンサンブル”BASS MASSE”を仕切り、彼の作曲によるスコダニビオ追悼盤録音では世界の名だたる11名のベーシストが参加。グループUnderkarlはフランク・ザッパ以来のグループと称され、ピナ・バウシュ舞踊団に音楽を提供。ケルン音楽大学・オスナブリュッック音楽大学教授。齋藤徹とは5年前より数多く共演。ドイツ大使館、ゲーテインスティテュートが推薦していることで明らかなように、今後長期間、世界の音楽シーン、コントラバスシーンを牽引する逸材。今回初来日。
齋藤徹(コントラバス)
舞踊・演劇・美術・映像・詩・書・邦楽・雅楽・能楽・西洋クラシック音楽・現代音楽・タンゴ・ジャズ・ヨーロッパ即興・韓国の文化・アジアのシャーマニズムなど様々なジャンルと積極的に交流。ヨーロッパ、アジア、南北アメリカで演奏・CD制作。コントラバスの国際フェスティバルにも数多く参加。コントラバス音楽のための作曲・演奏・ワークショップを行う。自主レーベルTravessia主宰。
★丸田美紀(箏・17絃)
古典から現代曲の新作初演、録音、即興演奏等、国内外の音楽祭やリサイタルにソロとしても積極的に活動を行うほか、沢井忠夫合奏団団員、KOTO VORTEXやモノフォニー・コンソート(音楽監督・藤枝守)のメンバーとしても柔軟な感性とその適応力で様々なアプローチを行っている。高崎芸術短期大学音楽科器楽専攻(筝曲)専攻科卒業。沢井忠夫、沢井一恵に師事。三重大学日本音楽演習非常勤講師
★荒井美帆(箏・25絃)
7歳より箏・二十五絃箏・三絃を師事。生田流地唄箏曲松の実會 師範。NHK邦楽技能者育成会第42期卒。和楽器・洋楽器はじめ演劇・ダンス等、様々な分野との表現・作曲活動を展開。NHK テレビ・ラジオ等メディア出演も多数。薩摩琵琶とのDUO活動にて第一回桂座音楽賞・第二回和の響コンテスト最優秀賞。作曲では「野坂操壽×沢井一恵ふたりのマエストロ為の作品公募」三位入賞し、全国ツアーにて演奏される。第二回琴によるポップスコンクール優秀賞・第四回家庭音楽会賞受賞。東京都立晴海総合高校音楽科特別非常勤講師。文化庁や自治体主催の和楽器体験事業・ワークショップや学校公演等も積極的に行っている。
★黒田 静鏡(尺八)
幼少の頃よりピアノを学ぶ。20歳の夏、武満徹作曲「ノヴェンバー・ステップス」を聴き衝撃を受け、尺八に転向。人間国宝・青木鈴慕、青木彰時の両師に師事。2007年早稲田大学人間科学部人間情報科学科卒業。2011年東京藝術大学音楽学部邦楽科卒業、2013年同大学院修士課程を修了。CAPCOM「大神 五重之音調」CD録音参加。以降、TV・ラジオなどへの録音提供多数。「アンサンブル室町」メンバーとして、2014年第13回佐治敬三賞受賞。「邦楽四重奏団」メンバー。近年は韓国やベルギーなどで協奏曲のソリストをつとめる。古典を軸にしつつ、精力的にジャンルを横断しながら、尺八の無限の可能性を精力的に追求している。
★松本泰子(歌) 
幼少の頃より教会に通い聖歌に親しみ、十代半ば、シンガーソングライターとしてライブ活動を始め、後ジャズヴォーカルと出会い、伊藤君子氏に師事。86年UCCジャズヴォーカル新人コンテスト特別賞受賞。90年を境に様々な民族音楽と出会い、自分の生まれ育った風土をもう一度自分の声で表現しようとジャンルにとらわれず、様々な歌に挑戦。2002年「マクベット」(イヨネスコ)2004年「オセロ」(原作W.シェイクスピア)の劇中生演奏においてイタリア・フランス・ルーマニアでの公演にてボイスパフォーマンスを披露。2005年「RabiSari」ポルトガル?ルーマニア公演。09年(財)さいたま市文化振興事業団主催「ス?パージュニアコーラス」演出・指揮。また、近年ボイストレーナーとして、様々な演劇ミュージカル俳優のトレーナーを努めている。
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