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2013.10.31.エンサイクロペディア・シネマトグラフィカを見る 連続上映会5「仮面」

20世紀の映像百科事典
エンサイクロペディア・シネマトグラフィカ(ECフィルム)を見る
連続上映会5「仮面」

本上映会シリーズは、20世紀を代表するこの壮大な映像アーカイブを今に生きる私たちの目線で読み直し、
虫干しして、多彩な分野の人々との対話を通して新しい息吹をふき込む試みである。
これらの映像の中に、私達の未来に必要な宝物を見つけられるかもしれない。
■日時:2013年10月31日(木)18:30 open/19:00 start
■ゲスト:福岡正太(国立民族学博物館文化資源研究センター准教授) 、吉田ゆか子(国立民族学博物館 機関研究員)
■料金:予約1,500円/当日2,000円(ワンドリンク付)
■予約:03-3227-1405(ポレポレタイムス社)Email :event@polepoletimes.jp
■共催:公益財団法人 下中記念財団(平凡社の創立者下中弥三郎を記念し、教育・出版に関する助成を実施)、ポレポレタイムス社
■企画:第1回EC上映班/下中菜穂(暮らしの自由研究室)、丹羽朋子(FENICS)、ポレポレタイムス社 
■協力:川瀬慈(国立民族学博物館)、岡田一男(東京シネマ新社)
■ドイツ語翻訳 :コールハーゼ顕、星川真樹
〈連続上映会 仮面〉
仮面は、人間が作り出す造形物の中でも特別な不思議さ、謎、魅力を帯びている。人間に用いられる「仮の面」もあれば、
人間という「仮の胴」を用いて踊る仮面もある。異界のイメージを体現する仮面もあれば、異界に働きかけるための回路となる仮面もある。
ECフィルムは、我々が通常「仮面」と聞いて思い浮かべるイメージを大きく裏切る実に様々な仮面の姿を収めている。
今回はECフィルムに加えて、国立民族学博物館で作成された映像資料、そして実際の仮面舞踊のデモンストレーションをお届けします。
アフリカ、ヨーロッパ、東南アジア、日本。各地の仮面を比較しながら「仮面とは何か」と問うのもよし、
多彩な表情の仮面にふれ人間の想像力の豊かさに思いを馳せるのもよし、
仮面のもたらす非日常的な空気に身をゆだねるのもよし。一緒に仮面と戯れましょう!
〈上映プログラム〉
【ECフィルムより】
ティカール族(赤道アフリカ カメルーン草原)「夜の仮面の登場」/10ユ00モ/1977年
中央ヨーロッパ チロル「クラウバウフ行進の巨大な仮面(行動研究)」/10’00モ/1966年
バウレ族(西アフリカ 象牙海岸)「アスウアクロの仮面舞踏メグバグバモ2 赤、黒、白の仮面、蟻の仮面」/21ユ00モ/1968年
クラホ族(ブラジル トカンティンス地方)「メコクリトモ仮面編み」/14ユ00モ/1959年
クラホ族( ブラジル トカンティンス地方 )「メコクリトモ仮面舞踏」/3ユ00モ/1959年
【特別上映】
「トペン・チルボン 西ジャワの仮面舞踊」/22ユ00モ
「バロンに続け! バリ島の子どもたちによる門付け」/5ユ00モ
「鹿児島県硫黄島のメンドンに関する展示映像」/5ユ00モ
〈ゲストプロフィール〉
☆福岡正太(ふくおか しょうた)
国立民族学博物館文化資源研究センター准教授。民族音楽学専攻。インドネシア、西ジャワの音楽と芸能を研究。東京で仮面舞踊トペン・チルボンの演奏活動なども行った。近年は、芸能の映像民族誌の可能性について関心をもち、鹿児島県硫黄島などでも芸能の撮影を進めている。関連する著作に『ワヤンの広場〜東南アジアの人形と仮面』(共著、千里文化財団/2004)など。
☆吉田ゆか子(よしだ ゆかこ)
国立民族学博物館 機関研究員。専攻は文化人類学。バリ島を主なフィールドとし、2006年より仮面の芸能や、仮面と関連する儀礼実践を研究している。調査中に自らも仮面舞踊劇トペンを学び、現地の儀礼で奉納に参加している。主な著作に、「仮の面と仮の胴」(『文化人類学』76(1)/2011)、「仮面が芸能を育む」 (床呂郁哉・河合香吏編 『ものの人類学』/2011)など。