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2011.2.24.徹の部屋vol.12 「うたをさがして 」

徹の部屋vol.12 『うたをさがして 』
さとうじゅんこ(歌)×喜多直毅(ヴァイオリン)×齋藤徹(コントラバス)

■日時:2011年2月24日(木)18:30open / 19:30start
■料金:予約2,500円 / 当日3,000円(+要ワンオーダー)
■予約:03-3227-1405(ポレポレタイムス社)Email : event@polepoletimes.jp

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長い間、いや、きっと初めから「うたをさがして」いたのかもしれません。
私が、日常聴いている音楽の大多数はうたです。
スペイン・ポルトガル語の歌が一番多く、古楽の歌も、
アジア・アフリカ・地中海の歌、世界の民謡さまざまです。
自分で歌えないから楽器をやっているんだな、とつくづく感じます。
歌にとって、「歌詞」はとても大きなファクターです。
「これしかない」言葉に「これしかない」音が乗ることは理想ですね。
一方、言葉の「意味」が「すばらしさ」の最大の要因にもなり、
面倒くささの最大の要因にもなり得ます。
しかし何と言っても、だれもが日常使っている「言葉」で、
だれもが生きている限りくりかえす「呼吸」を音にすることに優るものが、
あろうはずありません。あらかじめ歌を失った状態で始まった私の音楽生活が、
健康な状態に戻るためには「歌」しかないことは分かっていました。
2年間すばらしいゲストにめぐまれたシリーズができた今、
ポレポレ坐をホームグランドだと思うようになりました。
そして、今、ここポレポレ坐で、歌のシリーズをやるチャンスがやってきたのです。
「長らくお待たせしました」と私自身に言わねばなりません。
さとうじゅんこ・喜多直毅という得難いを仲間を得、いざスタートです。
世界のすばらしい歌をみんな一緒に味わうとともに、
「人はなぜ歌を歌うのか」 「即興と歌との幸せな関係はあるのか」
「歌になるとはどういうことか」「今、みんなで歌える歌ってありえるのか」
「愛される歌って何?」という問いへの答えを探したいと思います。
そのために、今・ここ・私たちでしかありえない歌を創り、
「今」も「ここ」も「私たち」も消えていく歌にしていくよう、
シリーズを重ねていきたいと思います。
ちょっとかっこよすぎ?         齋藤徹

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さとうじゅんこ(歌)
秋田市生まれ。東京藝術大学音楽学部声楽科ソプラノ専攻修了。歌い手/作曲家。
フランスアクスマティック音楽の作曲と演奏に触れ独自の音響芸術の実践に取り組む
一方で、ジャワガムランのプシンデン(女声歌手)として演奏活動を行う。
グローバリズムの抱える問題とも向き合いながら創造力豊かな
アートネットワークの構築を目指す。
種子田郷と共にproject suaraを主宰。
喜多直毅(ヴァイオリン)
盛岡市生まれ。国立音楽大学にてヴァイオリンを専攻した後、
英国で主に映像作品の為の作編曲を、アルゼンチンにてタンゴ奏法を学ぶ。
自身のグループを主宰する他、邦人タンゴ演奏家のコンサートやレコーディングに
多数参加する。その後音楽的関心の領域は広がり、現在は主に自作品や
即興演奏によるライヴを行っている。
アルゼンチンタンゴやクラシック音楽をルーツとしつつも、
ヴァイオリン音楽の可能性を様々な角度から追求している。
齋藤徹(コントラバス)
舞踊・演劇・美術・映像・詩・書・邦楽・雅楽・能楽・西洋クラシック音楽・
現代音楽・タンゴ・ジャズ・ヨーロッパ即興・韓国の文化・
アジアのシャーマニズムなど様々なジャンルと積極的に交流。
ヨーロッパ、アジア、南北アメリカで演奏・CD制作。
コントラバスの国際フェスティバルにも数多く参加。
コントラバス音楽のための作曲・演奏・ワークショップを行う。
自主レーベルTravessia主宰。
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「徹の部屋」次回は、4月16日(土)を予定しております。
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