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【満席】2018.8.20 甦れ、大地! (カムイモシリ!)宇梶静江 語りと詩の朗読

この公演は予約にて満席となりました。

甦れ、大地! (よみがえれ、カムイモシリ!)

〝アイヌの母神〟宇梶静江 語りと詩の朗読
■日時:2018年8月20日(月)18:30 open / 19:00 start
■出演
【語り】宇梶静江(詩人・古布絵作家)
【コーディネーター】山川建夫(元フジテレビアナウンサー)
【謡】弓野恵子(ユカラ語り部)
【音楽】 星野工・居壁太(アイヌ楽器奏者)
    金大偉(アーティスト)
■料金:2,500円(+1ドリンクオーダー)全席自由 / 申込み先着順
■予約:申込み・問合せ:03-5272-0301(藤原書店)
私にはアイヌの血が流れています。アイヌの血が私を突き動かしてきました。
それは確かなことです。
 しかし、アイヌの血が私に語りかけていることは何なのか、
それを言葉にすることはなかなかできませんでした。
 いま、世界には戦争や暴力の嵐が吹き荒れています。その世界に対して平等、平和
を訴えることができるのは、戦争や暴力を生み出さない精神のシステムを持っている先住民です。
 戦争や暴力が日本にもひたひたと忍び寄ってきています。それに対してアイヌは
立ち上がり、立ち向かっていかなければならないのです。
 そして、私たちが人間としてどうあるべきか、
万物とどうつながっていくかということが、
「アイヌの知恵である人徳・雄弁・勇気と、共に生きる力」に秘められ、
現代に必要とされている、と私は実感しているのです。
   
宇梶静江
二〇一八年六月
◉宇梶静江(うかじ・しずえ)
詩人・古布絵作家・絵本作家。
 1933 年北海道浦河郡字姉茶(日高山脈のふもと)で浦川
春松とミヤの四男二女の三番目の次女として生まれる。20 歳
で私立北斗中等科(札幌)に入学。卒業後上京し、働きなが
ら定時制高校に通う。1958 年東京生まれの和人男性と結婚し、
宇梶姓となり、一男一女をもうける。また、次々と上京する
ウタリ(同胞)たちの面倒を見、様々な社会運動に関わりな
がら詩作を続ける。
 1972 年、朝日新聞の投稿欄に「ウタリたちよ手をつなごう」
を投稿し、反響を呼ぶ。翌年、東京ウタリ会を設立して会長
となる。首都圏のアイヌ民族4 団体でつくるアイヌ・ウタリ
連絡会代表に。後、解散となった。
 63 歳から制作を始めた独自な古布絵は、海外でも高い評価
を得てきた。2004 年アイヌ文化奨励賞を受賞。2008 年北海道
で開かれた「先住民族サミット・アイヌモシリ2008」には共
同代表として参加。2011 年吉川英治文化賞受賞。俳優の宇梶
剛士は息子。
 主な絵本に『シマフクロウとサケ』『セミ神さまのお告げ』
『トーキナ・ト』(津島佑子との共著)(以上福音館書店)等がある。
◉山川建夫(やまかわ・ゆきお)
1985 年までフジテレビのアナウンサーを務めた。フジテレビお台
場アナウンススクール講師。環境保護や自然と親しむ暮らしにつ
いての講演などを行っている。
◉弓野恵子(きゅうの・けいこ)
1948 年北海道浦河町生まれ。アイヌを封印して生きてきたが、誘
われてアイヌ刺繍・アイヌ語等を習い始め、カムイユカラの奥深
さに魅せられる。現在はその伝承に力を入れ、様々な活動を行っ
ている。2007 年アイヌ語弁論大会でカムイユカラ最優秀賞、2008
年アイヌ語弁論大会・アイヌ語弁論部門で最優秀賞を受賞。
◉星野工(ほしの・たくみ)
1955 年北海道浦河町生まれ。1971 年弟の居壁太とともに上京。
1972 年、”ウタリ(同胞・仲間)たちよ手をつなごう”の新聞
記事をきっかけに集まった仲間と”東京ウタリ会”を発足する。
1974 年、北海道阿寒湖畔の”アイヌコタン”で木彫を学び、現在、
木彫講師として関東圏を拠点に活動している。
◉居壁太(いかべ・ふとし)
1957 年北海道浦河町生まれ。1971 年、兄の星野工とともに上京。
アイヌ料理店”レラ・チセ”でトンコリ奏者のOKI(オキ)と出会い、
アイヌ文化、トンコリの魅力にひかれ、独学でトンコリ演奏を習
得する。現在、アイヌ文化財団のアイヌ文化活動アドバイザーと
して活動するとともに、国内外でのイベントでトンコリ演奏を披
露している。
◉金大偉(きん・たいい)
中国遼寧省生。来日後、音楽、映像、美術などの世界を統合的に
表現。映像監督作品として、鶴見和子『回生』、石牟礼道子『しゅ
うりりえんえん』『海霊の宮』『花の億土へ』がある。失われゆく
満洲族の文化を描いた最新作『ロスト マンチュリア サマン』は、
パリEthnografilm 映画祭(2017 年)に正式招待。 
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