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2015.7.4.ECフィルムを見る 連続上映会10「音楽の生まれるとき」

20世紀の映像百科事典 エンサイクロペディア・シネマトグラフィカ(ECフィルム)を見る
連続上映会 10「音楽の生まれるとき」

本上映会シリーズは、20世紀を代表するこの壮大な映像アーカイブを今に生きる私たちの目線で読み直し、
虫干しして、多彩な分野の人々との対話を通して新しい息吹をふき込む試みである。
これらの映像の中に、私達の未来に必要な宝物を見つけられるかもしれない。
■日時:2015年7月4日(土)18:30 open / 19:00 start
■ゲスト:増野亜子(ましのあこ)民族音楽学者・バリガムラン演奏家
梶丸岳(かじまる がく)京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター特別研究員(人類学)
■料金:予約1,500円/当日2,000円(ワンドリンク付)
■予約:03-3227-1405(ポレポレタイムス社)Email :event@polepoletimes.jp
■共催:公益財団法人 下中記念財団、ポレポレタイムス社
〈上映プログラム〉
【ECフィルムより】
■北アフリカ アトラス高地 アイト・ハディドゥ族 毛織の頭巾付き外套”ブルヌス”の洗濯 /1970年
■ニューギニア セピク川中流域 イアトムル族 一弦ツィター”ウォラグツンガウ”づくりと演奏/1973年
■バリ島 カランガセム地区 バリの音楽のリズム型/1973年
■バリ島 カランガセム地区 アビナティン(セラト)の音楽アンサンブル”カルク”/1973 年
■北グリーンランド チューレ地方 極地エスキモー うちわ太鼓の歌/1962年
■北グリーンランド アンマサリック地方 エスキモー うちわ太鼓の皮張り/1962年
■南アジア ナタール ズールー族 楽弓の伴奏による王女マゴゴ・カーディヌズルの三つの歌/1968年
■南東ヨーロッパ ユーゴスラビア コソボ  ”グスラ”演奏によるモンテネグロの歌/1971 年
【特別上映】
おばちゃんたちの米搗き音楽 インドネシア、バニュマス地方のルスン
深夜の神社に響く掛け合い 秋田県の掛唄大会
〈音楽の生まれるとき〉
叩く。歌う。これは人がもっとも簡単に音を生み出す動作である。叩いてリズムを刻み、歌ってメロディをつむぐ。そうして音楽が生まれる。今回上映する映像はバリやイヌイット、ニューギニアのイアトムルなど世界各地の人びとが生みだす音楽(のような動き)である。竹を叩き、太鼓を叩き、弦を叩いてビートを刻む。またひとりで、あるいは楽器の奏でる音に導かれるように声を出して歌う。こうして空気のなかに彫_されたリズムと抑揚に、秩序と組織ができあがって音楽となっていく。バリの音楽を研究する増野亜子さん、アジアの歌の掛け合いを研究する梶丸岳さんとともに音楽の宿った映像を見ながら、音楽の生まれるときに想いを馳せてみませんか。
〈ゲスト〉
☆増野亜子(ましのあこ)民族音楽学・バリガムラン演奏
東京生まれ東京育ち。専門は東南アジアの芸能・音楽研究で、とくに音楽家や役者の声や身体性、相互作用に関心があり、自身もバリの音楽家に師事してガムランを学びながら、研究活動と並行して演奏やワークショップなどの活動を行っている。ガムラン・グループ、パドマおよびマメタンガン主宰。著書に『声の世界を旅する』(音楽之友社)。現在、東京芸術大学、国立音楽大学、明治大学ほか非常勤講師。
☆梶丸岳(かじまる がく)
京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター特別研究員(人類学)。中国、日本、ラオスをおもなフィールドとし、掛け合い歌をコミュニケーションや遊び論の観点から研究している。著作・編著に『山歌の民族誌–歌で詞藻(ことば)を交わす』(京都大学学術出版会)、『世界の手触り–フィールド哲学入門』(共編、ナカニシヤ出版)、『フィールドの見方』(共編、古今書院)など。
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