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2015.7.26.マレーシアの伝統芸能「語り部」 2大巨匠がやってくる!

マレーシアの伝統芸能「語り部」 2大巨匠がやってくる!
マレーシアに300年ほど前から伝わる語りの芸能「アワン・バテル」や「タリッ・セランピッ」はマレー半島の北部に残る口承伝統です。
かつて語り部は、その地に伝わる伝説や物語を村から村へと移動しながら語り歩きました。今回招聘するマレーの弦楽器ルバブを弾きながら歌う
チェ・マット・ジュソー氏はマレー伝統芸能の重鎮であり、数少ないタリッ・セランピッ奏者。
一方、語り部ロムリー・ビン・マハムード氏は、マレーシアに残るアワン・バテルの唯一の継承者とも言われ、今回が初来日!
Hati Malaysia マレーシア文化講座vol.4
「芸能編:マレーシアの語り文化アワン・バテルとタリッ・セランピッ」
【レクチャー&デモンストレーション】それぞれの語りの芸能の文化的背景や楽器の紹介の後、実際に演じていただきます。
《マレーシア文化通信WAU》を発行している”Hati Malaysia”がマレーシアの
「芸能」「映画」「ごはん」のテーマ別に開催している文化講座シリーズです。
■日時:2015年7月26日(日)18:00 open / 18:30 start
■料金:予約 3,000円 / 当日 3,500円(ワンドリンク付き)
■ ご予約・お問い合せ:ムティアラ・アーツ・プロダクション(担当:上原) mutiara.arts.production@gmail.com
■講師:上原亜季(Hati Malaysia / ムティアラ・アーツ・プロダクション)
■実演:ロムリー・ビン・マハムード(ペルリス州の語り部アワン・バテル)
    チェ・マット・ジュソー(クランタン州の弾き語りタリッ・セランピッ)
■聞き手:古川音(Hati Malaysia / マレーシアごはんの会)
     高塚利恵(Hati Malaysia / ODD PICTURES)
■ 主催: ムティアラ・アーツ・プロダクション
■ 助成:PETRONAS
■ 協力:Hati Malaysia、ODD PICTURES、space & cafe ポレポレ坐
【アワン・バテル(Awang Batil)】とは・・・
マレーシア・ペルリス州に伝わる語りの芸能。語り部は胡座をかいて床に座り、真鍮の鍋のようなボールをひっくり返し小脇に抱え、テンテコ叩きながら歌い、語ります。楽器を太鼓やバイオリン、リード楽器「スルナイ」に持ち替え、面を付け替えながら物語は進みます。テンテコ・テンテコ楽器を叩きながら語る物語は、日本の昔話にどこか似ています。
【タリッ・セランピッ (Tarik Selampit)】とは・・・
タリッ・セランピッは、マレー半島東海岸北部のクランタン州やタイ南部のパタニ地方を中心に広がった弾き語りの口承伝統です。演者は「トッ・セランピッ」と呼ばれ、マレーの三弦の弦楽器ルバブを弾きながら歌い、語ります。アワン・バテルのように面などの小道具はないため、声色を変えて場面の変化や登場人物を演じ分けます。今回は歌をお楽しみいただきます。
《プロフィール》
★ロムリー・ビン・マハムード (Romli Bin Mahmud) (アワン・バテル語り部)
1955年、マレーシア・ペルリス州出身。10歳の頃より父親で先代の語り部マハムード・ワヒドよりアワン・バテルを習い始める。アワン・バテルの語り部として村の行事の他、シンガポールやスイスなど海外での公演の経験を持つ。2006年には、マレーシアの大手通信会社DiGiの「DiGi’s Amazing Malaysians」の一人に選出される。2012年、ペルリス州より芸術文化功労者賞を受賞。マレー民謡の演奏家としても活動。現在、活動を続ける唯一のアワン・バテルの語り部。
★チェ・マット・ビン・ジュソー (Che Mat Bin Jusoh)(マレー伝統音楽家、タリッ・セランピッ奏者)
1954年、マレーシア・クランタン州出身。10代の頃より影絵芝居「ワヤン・クリッ」やマレー舞踊劇「マヨン」、ガムランやクロンチョン、など、マレーの伝統音楽全般を修得。弦楽器「ルバブ」、リード楽器「スルナイ」などの楽器作りや、影絵人形の作製も手がける。現在は、ペナン島のUniversiti Sains Malaysiaなどにて教師として後進を育成。2013年、14年に来日し、好評を得たクランタンの伝統音楽家カムルル・フシン氏の師匠の一人。弦楽器ルバブの弾き語り「タリッ・セランピッ」を実演できる数少ない奏者であり、マレーシア・クランタン伝統芸能界において生きる伝説と称される最重要人物の一人。
★上原亜季(ムティアラ・アーツ・プロダクション 代表)
2003年からUniversiti Sains Malaysia に留学。マレーシア現地で今回来日するチェ・マット・ビン・ジュソー氏の下、約5年間にわたり伝統芸能の研究を行い、影絵芝居ワヤン・クリッ、ガムラン、マレー民謡、クロンチョンなどの演奏活動に参加。2008年、同大学より修士号取得(民族音楽学専攻)。帰国後、国際文化会館勤務を経て、現職。マレー語通訳・翻訳、文化交流事業の企画制作、子どもを対象とした影絵のワークショップ、東南アジア芸能コーディネート、マレーシア文化紹介記事の執筆など、幅広く手がける。
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