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2013.3.22.エンサイクロペディア・シネマトグラフィカを見る 連続上映会3「かご編み」

20世紀の映像百科事典
エンサイクロペディア・シネマトグラフィカ(ECフィルム)を見る
連続上映会3「かご編み」
本上映会シリーズは、20世紀を代表するこの壮大な映像アーカイブを今に生きる私たちの目線で読み直し、
虫干しして、多彩な分野の人々との対話を通して新しい息吹をふき込む試みである。
これらの映像の中に、私達の未来に必要な宝物を見つけられるかもしれない。

■日時:2013年3月22日(火)18:30 open/19:00 start
■ゲスト:本間一恵(バスケタリー作家)、中川重年(京都学園大学教授)
■料金:予約1,000円/当日1,500円(+要ワンドリンクオーダー)
■予約:03-3227-1405(ポレポレタイムス社)Email :event@polepoletimes.jp
■共催:公益財団法人 下中記念財団(平凡社の創立者下中弥三郎を記念し、教育・出版に関する助成を実施)、ポレポレタイムス社
■企画:第1回EC上映班/下中菜穂(暮らしの自由研究室)、丹羽朋子(FENICS)、ポレポレタイムス社 
■協力:川瀬慈(国立民族学博物館)、岡田一男(東京シネマ新社)
■ドイツ語翻訳 :コールハーゼ顕、星川真樹

<かご編み>
ECフィルムには、「かご」の作り方を記録した映像が23。地域も形も用途も実にさまざまです。
加えて、生活の道具として「かご」が使われる場面を記録しているものを含めれば数は知れず。
バスケタリー作家の本間一恵さんは自ら「作る人」の視点で多くのECフィルムを視聴し研究や制作に役立ててきました。
第3回目は彼女のコレクションである美しく不思議で面白い世界各地の実物の「かご」も見せていただきながらの上映会です。
世界を股にかけ里山利用の研究と実践をしてきた中川重年さんには、材料となる植物や「かご」をめぐる暮らしについても聞いてみたい。
見るほどに、知るほどに頭の中には「かご」とはなにか?という疑問符が増殖し、身の回りのあらゆるものが「かご」に見えてしまう病に。
あなたもきっと・・・。
<上映プログラム>
●コファン族(南コロンビア モンターニャ)マニオクの圧搾カゴ”ティピティ”編み/06’00″/1970年
●コファン族(南コロンビア モンターニャ)マニオクの晒し/07’00″/1970年
●カラジャ族(ブラジル アラグアイア地方)大きなむしろ編み/12’00″/1960年
●アカ族(タイ チェン・ライ県)蓋つきの籠編み/16’30″/1965年
●クラホ族(ブラジル トカンティンス地方)手さげかご編み/06’00″/1969年
●クラホ族(ブラジル トカンティンス地方)ヤシの葉の玩具づくり/10’00″/1965年
●アルファコ族(コロンビア シェラ・ネヴァダ・デ・サンタ・マルタ)竜舌蘭繊維の糸づくりと紐づくり/08’30″/1969年 
●リマイベ族(西アフリカ オートボルタ)ドーム家屋の建築/09’00″/1962年
民族名、撮影地名には、現在では用いられない名称がございますが、製作当時の表記を尊重しました。
☆本間一恵(ほんまかずえ)
バスケタリー作家。1980年代はじめ、関島寿子の指導のもとに、新しい造形方法としてのかご(バスケタリー)に出会う。以後、伝統的なかごの作り方を学びつつ、現代バスケタリーの作品を制作し、個展、グループ展で発表。1989〜バスケタリーニュース編集人。和光大学、京都造形美術大学通信部等でバスケタリーを講習。2005青谷上寺地遺跡、2011東名遺跡、2012三内丸山遺跡出土のかごを復元制作。著書『クラフトテープで作る』(日本ヴォーグ社)。
☆中川重年(なかがわしげとし)
1946年広島市生まれ。京都学園大学バイオ環境学部教授。元神奈川県自然環境保全センター専門研究員、国立歴史民俗博物館客員教授。広葉樹の森林・樹木を中心とした環境デザイン、利用が専門。大都市の背後にある北摂の山々の雑木林がフィールド。根曲がり杉の間伐材でアルプホルンを制作したり、雑木林の手入れをピザ窯やバウムクーヘンで楽しむなど、森遊びの達人。著書は、『森づくりテキストブック』(山と渓谷社)、『日本の樹木』(小学館)、『日本の山菜』(小学館)、『イネとスギ』(岩波書店、共著)、『検索入門針葉樹』(保育社)。
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