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2011.6.4 徹の部屋Vol.14 「うたをさがして その2」

徹の部屋Vol.14『うたをさがして その2』
「うたをさがして」トリオ 
さとうじゅんこ(歌)喜多直毅(ヴァイオリン)齋藤徹(コントラバス)×ジャン・サスポータス(ダンス)

■日時:2011年6月4日(土)19:00 open/19:30 start
■出演:「うたをさがして」トリオ さとうじゅんこ(歌)喜多直毅(ヴァイオリン)齋藤徹(コントラバス)  
■ゲスト:ジャン・サスポータス(ダンス)
■料金:予約3,000円/当日3,500円(ワンドリンク付)
     *お食事のメニューはありません
■予約:03-3227-1405(ポレポレタイムス社)Email : event@polepoletimes.jp
■ 協力:EU-Japanフェスト日本委員
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「処女作は、その後の作品の目次になっている」という言い方がありますが、
今年2月ポレポレ坐「うたをさがして」もそれになぞらえることができるかも
しれません。古今東西名曲とアンゲロプロスの台詞から作ったオリジナル曲を
平行して並べることは、賭でした。「うたをさがす」願い、伝統に対する尊敬、
そして今を生きることへの問いかけが支えてくれたのだと思います。
3月11日以後は、すべてが以前と同じではあり得ません。
ますます「うた」への願いが増し、その憧れは焦げ付くほどです。
歌は、その「祝祭性」と「祈り」に支えられてこそ現れます。
常に、生身の身体とココロ、生き死にを内包するものです。
ここポレポレ坐を基点にしてうたをさがし続けていこうと思います。
前回の徹の部屋vol.13「ベースの森の中で」では、ドイツからのSkype参加だった
ジャン・サスポータスさんが今回は「生身」で登場します。
歌と踊り、それは誰が何といっても基本です。
あらゆる楽器は歌をめざします。
歌はなにかを「呼ぶ」仕草、踊りは何かを「探し」仕草。呼ぶ声の先に、
探す指先と眼差しが交差することを願っています。(齋藤徹)
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tetsu-14.gif
ジャン・サスポータス(ダンス)
カサブランカ生まれ。マルセイユで数学・物理・哲学を学ぶ。
’75年パリでモダンダンスを始め、’79年ピナ・バウシュ舞踊団のソロ・ダンサーとなる。
世界中の劇場で踊り続け、ピナの代表作「カフェ・ミュラー」は以来30年間300回を超える。
ペドロ・アルモドバル監督「トークトゥーハー」(アカデミー脚本賞)の冒頭で使われ、
「世界で一番哀しい顔の男」と評される。
現在は自らのダンスグループ「カフェ・アダダンスシアター」を結成、俳優、オペラ演出、
振付家、ワークショップなどで活躍している。合気道から派生した「気の道」をマスター。
日本文化全般に造詣が深い。
さとうじゅんこ(歌)
秋田市生まれ。東京藝術大学音楽学部声楽科ソプラノ専攻修了。歌い手/作曲家。
フランスアクスマティック音楽の作曲と演奏に触れ独自の音響芸術の実践に取り組む
一方で、ジャワガムランのプシンデン(女声歌手)として演奏活動を行う。
グローバリズムの抱える問題とも向き合いながら創造力豊かな
アートネットワークの構築を目指す。
種子田郷と共にproject suaraを主宰。
喜多直毅(ヴァイオリン)
盛岡市生まれ。国立音楽大学にてヴァイオリンを専攻した後、
英国で主に映像作品の為の作編曲を、アルゼンチンにてタンゴ奏法を学ぶ。
自身のグループを主宰する他、邦人タンゴ演奏家のコンサートやレコーディングに
多数参加する。その後音楽的関心の領域は広がり、現在は主に自作品や
即興演奏によるライヴを行っている。
アルゼンチンタンゴやクラシック音楽をルーツとしつつも、
ヴァイオリン音楽の可能性を様々な角度から追求している。
齋藤徹(コントラバス)
舞踊・演劇・美術・映像・詩・書・邦楽・雅楽・能楽・西洋クラシック音楽・
現代音楽・タンゴ・ジャズ・ヨーロッパ即興・韓国の文化・
アジアのシャーマニズムなど様々なジャンルと積極的に交流。
ヨーロッパ、アジア、南北アメリカで演奏・CD制作。
コントラバスの国際フェスティバルにも数多く参加。
コントラバス音楽のための作曲・演奏・ワークショップを行う。
自主レーベルTravessia主宰。