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2011.4.16. 徹の部屋Vol.13「ベースの森の中で」

<<公演内容変更のお知らせ>>
ピナ・バウシュ舞踊団の公演地・香港で来日を準備していた
ジャン・サスポータスさんは、
このたびの大震災のためやむなく帰国しました。
「私の心は日本とドイツの間でさまよっています。」と悲痛なメールが届きました。
「ベースの森の中で」企画は、長年の念願だったので、
とりわけ悶々としている中、Skypeを使って参加するという方法を考えました。
インターネットを使ってリアルタイムの映像をポレポレ坐に写すのです。
ジャンさんは、7時間の時差などものともせず、時空を越え、
ブッパタルと東中野を自在に行き交い、ポレポレ坐の壁に入り込み、
世界で一番の微笑みをみんなに届けてくれるでしょう。
私たちの心は常に一緒にいます。たまたま場所が違うだけです。
いつの日にか本当の平和になって、いや平和を創り、
改めてポレポレ坐に生ジャンさんを迎えましょう。(齋藤徹)

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徹の部屋Vol.13「ベースの森の中で」
ジャン・サスポータス(Dance)× <瀬尾高志(Bass) パール・アレキサンダー(Bass)
                田辺和弘(Bass)田嶋真佐雄(Bass)齋藤徹(Bass)>

■日時:2011年4月16日(土)19:00 open/19:30 start
■出演:ジャン・サスポータス(Dance)、瀬尾高志(Bass) 、パール・アレキサンダー(Bass)
            田辺和弘(Bass)、田嶋真佐雄(Bass)、齋藤徹(Bass)
■料金:予約3,000円/当日3,500円(ワンドリンク付)
     *お食事のメニューはありません
■予約:03-3227-1405(ポレポレタイムス社)Email : event@polepoletimes.jp
■協力:EU-Japanフェスト日本委員会

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ジャンさんとベース
「内緒なんだけど、私はダンスより音楽の方がよっぽど好きなんですよ。」
とおどけるジャンさん。サキソフォーンやヴォイスでブッパタル・インプロビゼーション・
オーケストラに所属しています。同じブッパタルに住むベーシスト、
ペーター・コバルトさんとデュオでショート・ピースというシリーズを長年展開していましたが、
急にペーターさんが亡くなってしまいました。追悼イヴェントが世界中で行われました。
私が参加したのはカナダ・ヴィクトリアヴィルでの音楽フェスティバル。
バール・フィリップス、ジョエル・レアンドル、ウイリアム・パーカーと私での
コントラバス四重奏でした。その演奏はCD「After You Gone」(VICT cd091)になりました。
そんな縁がありセッションハウスの伊藤さんが仲介してくれ、私はジャンに会いました。
初めて出会った時からまるで旧友のようでした。当たり前のように共演が続きデュオでの
日本ツアー、オリビエ・マヌーリ(バンドネオン)と共に「千恵の輪トリオ」として
ピアソラ演奏のツアー、南米コロンビアにも行きました。
昨年は、私がブッパタルのペーター・コバルトさんのアソシエーション
「ORT」に1ヶ月レジデンスとして滞在。毎日彼と過ごしました。
この5月にはソウルのフェスティバルに出る予定です。
たくさんのベースが森のように並んでいるところでのダンス、というアイディアは
ずいぶん前から話していました。そして今回この企画がポレポレ坐で実現しました。
ジャンさんは、すでに2回ポレポレ坐に出演しています。前述の千恵の輪トリオで、
そして昨年は「ミモザの舟に乗って」という詩・音楽・ダンス・絵画のコラボレーションで
長く記憶に残るパフォーマンスを繰り広げました。
今回、ジャンさんとベースとのただならぬ関係がここポレポレ坐でひとつの実を結びます。
ベースの森を踊るジャンさん、いや〜楽しみだな〜! (齋藤徹)

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tetsu13.jpg
ジャン・サスポータス(ダンス)
カサブランカ生まれ。マルセイユで数学・物理・哲学を学ぶ。
’75年パリでモダンダンスを始め、’79年ピナ・バウシュ舞踊団のソロ・ダンサーとなる。
世界中の劇場で踊り続け、ピナの代表作「カフェ・ミュラー」は以来30年間300回を超える。
ペドロ・アルモドバル監督「トークトゥーハー」(アカデミー脚本賞)の冒頭で使われ、
「世界で一番哀しい顔の男」と評される。
現在は自らのダンスグループ「カフェ・アダダンスシアター」を結成、俳優、オペラ演出、
振付家、ワークショップなどで活躍している。合気道から派生した「気の道」をマスター。
日本文化全般に造詣が深い。
★瀬尾高志(コントラバス)
元札響首席コントラバス奏者の藤澤光雄氏に師事。
2001年、キューバ、アメリカ各地を旅しながらセッション・ライブを重ねる。
2006年、横浜ジャズプロムナードコンペティションに『石田幹雄トリオ』で出演し、
グランプリと横浜市民賞を受賞。同トリオでアルバム『張碓』を録音。
高瀬アキ、板橋文夫、林栄一など多くのジャズミュージシャンと共演。
また、コントラバスによるアンサンブル『漢達の低弦-オトコタチノテイゲン』を主宰。
金井英人、井野信義、齋藤徹など日本を代表するベース奏者を招き、
クリニック、コンサートを開き好評を博している現在は、自己のバンドのほか、
田中朋子、奥野義典、南山雅樹、佐々木伸彦らのグループに参加。
寺田町、アイヌのトンコリ奏者OKI、モンゴル・トゥバの音楽DUOタルバガン、
英祐一などとも共演。完全即興のライブなど演奏活動は多岐にわたっている。
★パール・アレキサンダー(コントラバス)
5歳より音楽即興を始め、9歳よりコントラバスを学ぶ。
ミシガン大学でダイアナ・ガネット氏に師事。学生時代は大学の交響楽団に所属し、
現代クラシック音楽の収録に2回参加。その一つ、ウィリアム・ボルコム作曲による
「Songs of Innocence and Experience」(レオナード・スラトキン指揮)は、
2006年にグラミー賞を受賞。 2006年8月の来日以来、新潟において即興活動を開始。
2009年8月に上京し、mori-shige、元Noismの平原慎太郎、マルコス・フェルナンデス、
新井陽子、田中悠美子、等と共演。
★田辺和弘(コントラバス)
東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て東京芸術大学を卒業。
コントラバスを渡辺彰考、永島義男、ツォルト・ティバイに師事。クラシックでの活動の他、
様々なジャンルの多くのアーティストのコンサート、録音にも参加。
なかでもタンゴでは国内の多くのアーティストと共演。オスバルド・ベリンジェリ、
ビクトル・ラバジェン、ホセ・コランジェロ、ウーゴ・パガーノなどのアルゼンチンの
タンゴアーティストとも多く共演している。
最近ではクラリネット奏者の好田尚史と共にジャンルを超えた新たな音楽を模索している。
田嶋真佐雄(コントラバス)
14歳よりエレキベースを始め、ロックやフュージョンに傾倒。
その後、ジャズに興味を持ちウッドベースを始めるが、技術習得のために
東京音楽大学コントラバス科でクラシックを専攻する。 卒業後、現在は、
ジャズ・ポップス系の活動を軸に、即興・タンゴ・現代音楽・クラシックや、
踊り・画家・写真家などとの活動を展開。
ボーカリストLUNAとのデュオユニット「◯」(まる)を主宰。
齋藤徹(コントラバス)
舞踊・演劇・美術・映像・詩・書・邦楽・雅楽・能楽・西洋クラシック音楽・
現代音楽・タンゴ・ジャズ・ヨーロッパ即興・韓国の文化・アジアのシャーマニズムなど
様々なジャンルと積極的に交流。ヨーロッパ、アジア、南北アメリカで演奏・CD制作。
コントラバスの国際フェスティバルにも数多く参加。
コントラバス音楽のための作曲・演奏・ワークショップを行う。
自主レーベルTravessia主宰。
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「徹の部屋」次回は、6月4日(土)を予定しております。
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