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2010.8.6.三上敏視のお神楽ナイトvol.4 〜山口県周防の「三作神楽」と「行波の神舞」

三上敏視のお神楽ナイトvol.4 山口県周防の「三作神楽」と「行波の神舞」
             ビデオジョッキー&ミニライブ

■日時:2010年8月6日(金)18:30open/ 19:30start
■料金:2000円(+要ワンオーダー)
■予約:03-3227-1405(ポレポレタイムス社)  event@polepoletimes.jp

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中国地方は神楽の盛んな地域で、特に島根県、岡山県、
広島県は芸能色の強い神楽が多い。山口県は比較的地味な印象だが、
国指定の重要無形民俗文化財に指定されている神楽がふたつある。
それが「三作神楽(みつくりかぐら)」と「行波の神舞 (ゆかばのかんまい)」で、
どちらも個性的な神楽だ。
中国地方の神楽だけでなく九州地方の神楽の影響もあり、それは映画
『祝の島』に出てくる「祝島の神舞」とも関係してくるだろう。
「三作神楽」が約300年前、「行波の神舞」が約220年前と、
どちらも始められた頃が江戸時代と推定されているのだが、
どちらも村人の強い祈願のために始められたのである。
厳しい生活の中にも祭りを始める余裕が出てきたとも考えられるのだが、
中世からの信仰の要素も強く残っていて、
日本の祭りのひとつの代表的姿とも言えるだろう。
しかし、ここで舞われる舞はダイナミックで、
お囃子のリズムもグルーヴィーであり、
「これが日本の芸能?」とも思ってしまう特徴がある。
この列島の中で「普遍性と地域性」を持って多様に存在する神楽は、
地球規模でも「普遍性と地域性」を併せ持つ優れた芸能であり信仰文化な
のである。
まだ見たことのない方はお囃子のリズムや祭りのスケール、命がけのパ
フォーマンスにビックリすることでしょう。
三上敏視(音楽家/神楽・伝承音楽研究家)
 http://www.comco.ne.jp/~micabox/

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