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2010.4.15 三上敏視のお神楽ナイトvol.3 〜宮崎・米良地方の神楽〜

三上敏視のお神楽ナイトvol.3 〜宮崎・米良地方の神楽〜  ビデオジョッキー&ライブ
■日時:2010年4月15日(木)19:00open/19:30〜
■料金:2000円
■予約:03-3227-1405(ポレポレタイムス社) event@polepoletimes.jp


宮崎県は、今でも300以上の神楽が伝えられている神楽の宝庫である。
県内全域で行われているため、地域的には高千穂系、椎葉系、諸塚系、
米良系、延岡系、日南系、霧島系などと便宜上分けられている。
今回紹介する米良地方の神楽は、国指定の重要無形民俗文化財になって
いる「銀鏡(しろみ)神楽」をはじめとして、米良山系
の集落に伝えられているもので、宮崎の研究家・山口保明氏の分類で
は、生活文化圏的な分け方をすると「稲作畑作神楽(平地神 楽)圏」
に対応する「焼畑狩猟神楽(山地神楽)圏」 になる。
縄文文化、古代文化、中世文化、近世文化が重層的に織り込まれている
という印象を持つ焼畑狩猟文化系の神楽は、日本の古い祭りの姿を現在
に残しているものであるが、また、戦後の林業の繁栄により、一時とて
も豊かになった故に今もかろうじて残っているという側面も持つ。
これらの神楽には、先人が長きにわたって培ってきた
「おおらかで闊達 な信仰文化」が色濃く残っていて、
生命力あふれ、楽しい祭りだが、こ れを後世に伝えていくためには、
日本の産業構造、社会構造が見直さなければならないだろうし、
そのためには私たちの「この列島での生き方」を考えていかなければならないだろう。
神楽を知り、考えることは、私たちを知り、考えることなのである。
三上敏視(音楽家/神楽・伝承音楽研究家)
 http://www.comco.ne.jp/~micabox/

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